お腹の不調「過敏性腸症候群」

繰り返すお腹の不調はストレスに対する体からのSOS

 コロナ禍における運動不足、何かと我慢を強いられる生活のストレスで、お腹の不調を抱えている方は数多くいらっしゃいます。
 下痢や便秘が続く、あるいはその両方を繰り返す場合、単なるお腹の不調ではなく「過敏性腸症候群(IBS)」という病気が考えられます。この病気は大腸内視鏡検査では特に異常は見つからないことが特徴です。

緊張や不安でお腹に不調が表れる

 通勤時にお腹が痛くなる、大事なプレゼンテーションの発表前にトイレに行きたくなるなど不安や緊張などストレスがかかるとお腹に不調が表れるなど生活の質に影響を与える症状が特徴と言えるでしょう。
 IBSの主な原因はストレスです。デリケートで自分に厳しい、真面目で几帳面な性格、神経質な方、責任感が強い方ほどかかりやすい病気です。

症状の内容によって4つのタイプに分かれる

下痢型 泥状や水っぽい便が多い
便秘型 コロコロした硬い便が多い
混合型 便が水っぽくなったりコロコロになったりする
分類不能型 当てはまらない