特長
発熱、風邪、腸炎などの一般的な小児疾患全般の診察から、予防接種、乳幼児健診まで幅広くみています。病院ではありますが、気軽に受診できる地域のかかりつけ医としてお役に立ちたいと考えています(もちろんかかりつけ以外の患者さんの診療もしております)。
夜尿症・頻尿・検尿異常、食物アレルギー・アトピー性皮膚炎といった、比較的悩みの多い疾患についての専門外来にも力を入れています。
なるべくわかりやすい説明を心がけますが、説明が速すぎたり、わかりづらい場合は遠慮なくおっしゃってください。
何科にかかっていいかわからない場合でも御相談ください。当科での精査、治療が不可能であっても、責任をもって最適な医療機関へ紹介します。
外来診療
一般外来
発熱、咳、鼻水、腹痛、嘔吐、下痢、頭痛などの一般的な小児疾患全般。当科ではインフルエンザやRSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、溶連菌、ノロウイルス、ロタウイルスの迅速検査(検査には回数制限や年齢制限があります)、マイコプラズマ感染症、百日咳のDNA検査などが可能です。超音波検査、CT、MRI、心電図検査が可能で、診察や血液検査だけではわからない病気をより精密に調べることができます。
診療日・受付時間 | 月曜日~金曜日 9:00~11:30、15:00~16:00 新型コロナウイルス感染対策のため、発熱、感冒症状、嘔吐のある方は、あらかじめお電話ください。 |
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予防接種
定期接種、任意接種(ロタウイルスとおたふくかぜ)を実施しています。早産児に対するRSウイルス予防薬(シナジス)の注射も行っています。
診療日・受付時間 | 月曜日~木曜日 14:00~15:00 事前の予約が必要です。 |
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乳幼児健診
生後1カ月~5歳までの乳幼児健診をしています。発達や育児のことで心配があれば何でも御相談ください。
診療日・受付時間 | 金曜日 14:00~15:00 事前の予約が必要です。 |
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夜尿症・頻尿・検尿外来
5歳になっても夜のおねしょがなおらないことを夜尿症といいます。最近の研究では夜尿症のお子さんは劣等感が強くなり精神的な発育に悪影響を及ぼすことが報告されています。またおねしょが心配で宿泊学習や部活動の遠征など課外活動への参加にも大きな影響を及ぼします。夜尿症は7~8割近くのお子さんが治療によって早期治癒します。特殊なおむつを使って、おねしょをした瞬間にアラームが鳴り、その時に起きてトイレにいくというアラーム療法と、夜間の尿量を減らす内服薬の治療などがあります。患者さんからの問診や検査、患者さんの希望もお聞きしながら最適な治療を選択します。今までも治療したことがあるが、よくならなかったお子さんもご相談ください。また、頻尿や健診で検尿異常にひっかかった方の精査、フォローアップもしています。腎臓病は本人の自覚症状がないまま徐々に進行していくことが多く、自覚症状が出た時には手遅れというケースもあり得ます。尿検査で腎臓病の早期発見と進行の度合いが予測できます。
検尿異常にひっかかったお子さんは必ず精密検査を受けてください。岩城が担当します。
診療実績 | 患者数37人 (2023年1月~2023年12月) |
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診療日・受付時間 | 月曜日~金曜日 9:00~11:30、15:00~16:00 ※木曜日は第1・3・5週のみ |
食物アレルギー・アトピー性皮膚炎外来
近年、食物アレルギーは原因の食物を完全に除去するのではなく、食べられる量までは食べてよいとされています。また乳児期のしつこい湿疹はほとんどがアトピー性皮膚炎です。アトピー性皮膚炎の治療は保湿軟膏と適切なステロイド軟膏を十分な量使用することです。ステロイド軟膏は副作用のことを気にされる方もいらっしゃいますが、塗り薬での副作用はほぼ問題にならないことがわかってきています。さらに、乳児期のアトピー性皮膚炎を適切に治療しないと食物アレルギーになりやすいということが研究でわかってきています。毎週、月曜日の午後に小児アレルギー専門医によるアレルギーの専門外来を行っています。
食事の制限について困っている、離乳食の開始の不安、湿疹がなかなか治らない、色んな軟膏を処方されてどれを使ってよいかわからないなどがあればぜひご相談ください。非常勤医師の西庄が担当します。月曜日の午後以外を希望される方は岩城と水尾が診療することも可能です。
診療実績 | 新規食物アレルギー 31人、アトピー性皮膚炎37人 (両疾患を重複している子供も多数おられます)。 (2023年1月~2023年12月) |
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診療日・受付時間 | 月曜日午後のみ 14:00~16:00 (月曜日の午後以外を希望される場合は岩城と水尾が診療することも可能ですので、通常の診療時間内にご相談ください。) |
入院診療
様々な領域の疾患をみています。
こどもは脱水症になりやすく、病気による食欲不振や水分摂取不良が続くと、点滴のための入院治療が必要になることが多いです。
小児科や内科のクリニックからの紹介患者さんの受け入れも幅広く行っています。
(診療実績)
直近1年間の入院患者数350人(2023年1月~2023年12月)
疾患領域 | 人数 | |
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呼吸器感染症 (新型コロナウイルス感染症以外) |
188 | RSウイルス感染症、インフルエンザ、肺炎など |
新型コロナウイルス感染症 | 16 | |
気管支喘息 | 37 | |
感染性腸炎 | 42 | ロタウイルス感染症、ノロウイルス感染症、細菌性腸炎など |
免疫疾患 | 6 | 川崎病、PFAPA症候群など |
神経疾患 | 18 | 熱性けいれん、無菌性髄膜炎、脳脊髄液減少症、意識消失など |
尿路感染症 | 12 | 腎盂腎炎など |
アレルギー | 4 | アナフィラキシーなど |
その他 | 27 | ケトン性低血糖症など |
担当医師
小児科部長岩城 拓磨(いわき たくま)
- 出身大学
- 香川医科大学 / 平成14年卒
- 専門分野
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- 一般小児科
- 小児腎臓
- 資格
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- 日本小児科学会認定小児科専門医・指導医
- 日本腎臓学会認定腎臓専門医・指導医
小児科医長水尾 杏海(みずお あみ)
- 出身大学
- 香川大学 / 平成27年卒
- 専門分野
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- 一般小児科
- 資格
- 日本小児科学会認定小児科専門医