生理検査室

生理検査室の紹介

生理検査室の紹介

生理検査室では心電図、超音波検査、血圧脈波測定検査、心肺運動負荷試験、ホルター心電図、肺機能検査、眼底検査などの生体検査を行います。
患者さまのお体から直接得られた情報を計測・記録・分析します。
病気の診断に必要な検査データを正確・迅速に報告できるように学会や講習会などに参加し知識・技術の向上を目指しています。

特徴

生理検査室の特徴

当院の生理検査室の特徴は超音波検査です。
腹部臓器全般・甲状腺・血管系・心臓を対象としてスクリーニング検査、症状の原因究明の検査、経過観察の検査、術前・術後の評価を行っています。
また、胸痛や急性腹症など緊急検査にも対応しています。
エコーガイド下での穿刺(末梢挿入型中心静脈カテーテル・肝生検・経皮経肝胆嚢吸引穿刺法など)などチーム医療への参加も積極的に行っています。

日本超音波医学会認定の超音波検査士を積極的に取得しており、カンファレンスを行い日々研鑚に励んでおります。また、日本超音波検査学会主催の画像サーベイランスに参加し5分野全てA評価を受けています。

【認定資格技師数】

認定資格 認定団体・学会 人数
超音波検査士(消化器) 日本超音波医学会 2名
超音波検査士(循環器) 日本超音波医学会 3名
超音波検査士(健診) 日本超音波医学会 1名
血管診療技師 日本静脈学会・日本脈管学会・
日本血管外科学会・日本動脈硬化学会
1名

検査の詳細

超音波検査

生理検査室

生理検査室

超音波を用いて体内の臓器の形態や大きさ、腫瘍の有無、血流、血管の動脈硬化などを観察します。ベッドに寝ていただき、検査用ゼリーを体に塗布し検査を行います。
痛みなど苦痛を感じることなく、人体への侵襲性の低い検査です。

【検査項目】
・心臓超音波検査
・腹部超音波検査
・血管超音波検査(頸動脈・上肢血管・下肢血管・腎動脈)
・甲状腺超音波検査
・体表超音波検査

検査内容によっては食事制限がありますので予約時の指示に従ってください。
(検査時間20~30分)

心電図検査

生理検査室

ベッドに仰向けに寝ていただき、両手両足・胸部に電極をつけて心電図を記録します。
記録中は体を動かさず安静にしてください。痛みはありません。
(検査時間5分)

運動負荷心電図検査・心肺運動負荷試験

生理検査室

心電図、心拍数や血圧を観察しながらエルゴメータによる運動を行います。
心臓に負荷をかけることにより心電図、心拍数、血圧がどのように変化するかを調べます。主に虚血性心疾患の有無や不整脈の出現頻度を調べたり、本人の心臓の状態にあった運動量を決める時に行います。
(検査時間30分)

ホルター心電図検査

生理検査室

日常生活中での心電図を24時間記録し、狭心症の有無や不整脈の出現頻度を調べる検査です。機種によっては機器を装着している間、入浴やシャワーを行うこともできます。
(機器装着時間10分・装着翌日は機器を外すため来院していただきます)

24時間自由行動下血圧測定(ABPM)

生理検査室

日常生活中での血圧・心電図を24時間記録し、日内変動を調べます。機器を装着している間、入浴やシャワーを行うことができません。
(機器装着時間10分・装着翌日は機器を外すため来院していただきます)

血圧脈波測定検査(PWV検査)

生理検査室

両腕両足計4カ所の血圧を同時に測定し動脈硬化の程度や血管のつまりを調べる検査です。ベッドに仰向けに寝ていただき、安静状態で測定します。
(検査時間5分)

肺機能検査

生理検査室

肺活量などを測定し呼吸機能を調べます。呼吸器疾患や術前検査などで行います。
検査では鼻をノーズクリップでつまみ、口だけで呼吸します。
掛け声にあわせて大きく息を吸ったり吐いたりしていただきます。
(検査時間5分)

神経伝導速度検査

生理検査室

手足の末梢神経を電気刺激して刺激が伝わる速さを測定することで神経障害の有無や程度を評価します。手がしびれる、ものがつまみづらいなどの症状の方に有用です。神経を刺激するためピリピリ感や多少の痛み、違和感がありますが、身体に害はありません。
(検査時間30分~1時間)

眼底検査(無散瞳タイプ)

瞳孔の奥にある眼底をカメラで撮影し、眼底の血管、網膜、視神経を調べます。
白内障や緑内障などの早期発見や動脈硬化の進行具合がわかります。
(検査時間3分)

簡易型聴力検査

ヘッドホンを使用し低音(1000Hz)と高音(4000Hz)がどの程度聞こえているかを検査します。
(検査時間3分)

令和元年度 日本損害保険協会寄付事業

超音波診断装置を更新しました。(ポスター画像リンク)

当院では日本損害保険協会の寄付金を受け、令和元年9月18日にキャノンメディカルシステムズ社製超音波診断装置(Aplio i700)を整備しました。
当装置は、近年開発されたマトリックスプローブを用い、今までとは比べ物にはならない分解能の良さで判読しやすい画像撮影が可能です。優れたアーチファクト軽減機能を持ち、深部や脂肪化された部位など観察しにくいとされる領域の描出に非常に有用です。
また、プローブが薄く肋間操作など観察範囲の限られたケースにも対応可能です。装置がコンパクトで持ち運びが容易なためベッドサイドや他の機器サイド、救急室などあらゆる場所で検査が可能で、機敏な判断が必要な交通事故患者様に対しても診断の一助となる良質な画像の提供が可能となりました。今後もさらに救急の現場で活躍し、受け入れ態勢の充実・強化の為に役立つものと考えます。